何度も見たくなるアニメランキング、厳選7選

アニメ

これまで散々いろんな人にこすられてきたかもしれないがアニメランキングなるものを一度やってみたかったので主観たっぷりでつらつらと書いていきたいと思います。抽象的でくどい言い回しがどうしても多くなってしまいますがあらかじめご了承くださいm(__)m(次の見出しからはである調で失礼します)

前置き(脇道)

なぜ何回も同じ作品を見てしまうのか?

この最大の理由を言語化するならば「初回で見た時の感動・衝撃をもう一度味わいたい」ということになるだろう。

 けれど、2回目以降の視聴で新鮮な状態の作品を見た時ほどのインパクトを同じ質で得られるのは難しい。感受性豊かで多感な時期に見たものほどなおさら不可能であろう。

では、なぜ何度見ても楽しむことができるのか?

私が思うところは

音楽・作画の美しさ

あらゆる出来事や物事に対する自身の価値観が変わっていること

大きく二つの要素があるからこそ全話通して何度もアニメを見たくなるのだと考えている。

内容自体の考察や原作者の意図、作品が作られた際の社会背景といった分析的なことが絡んでくることは一切なかった。分析的な観点であるほうがより一般的な話もできるかもしれないが、それはまた別の機会に。

本題

いきなり若干話が逸れてしまったが、さっそく1作品ずつ書いていく。正直どの作品も甲乙つけがたいので1位からランキング。

なお、コードギアスや進撃の巨人、シュタインズゲートなどは一般的にも個人的にも殿堂入りしていると勝手に判断して最初から候補には入れないことにした。

1位:有頂天家族

【有頂天家族2】第1弾PV – YouTube

※上記PVは2期のもの

<簡単なあらすじ>

タヌキが人の姿に化けて人間界で隠れてどんちゃん騒ぎする物語。(学校や会社といった人間社会に深く入り込んだエピソードまでは特段描かれてはいない)

<ランキング理由>

 毎話終盤、和風でノスタルジックな劇中歌をバックに主人公である弥三郎が古風で独特な言い回しで締めくくると、一間おいて流れてくるfhanaが歌うEDへとつながっていく終わり方。この演出がたまらなく愛おしくて仕方がない。この演出見たさにこれまで何度も再生ボタンを押してきた。物語の内容だけでなく、音楽と語り部のバランス、楽しく温かいポップな作画と時折どこか悲し気な雰囲気とが相まって最高に魅力的な作品である。原作者森見登美彦の独特なセリフの言い回しも見どころの一つである。

2位:凪のあすから

「凪のあすから」PV – YouTube

<簡単なあらすじ>

“えな”と呼ばれる海の中でも呼吸できる特別な皮膚を持つ者たちが生きる、海の中の村が舞台。えなを持つ以外はごく普通な4人の少年少女たちは地上の学校に通うことになり、そこで同い年の漁師の少年と出会い、物語が始まる。幻想的で神秘的な舞台で繰り広げられる恋愛模様。

<ランキング理由>

 この作品をつい何度も見たくなる理由は物語の内容以上に音楽と映像によって作り出される世界観にある。絵画とクラシックを同時に鑑賞しているような気分になるほどとても凝って作りこまれている。せつなさ、はかなさ、美しさといった物事の繊細な成分を味わうことができ、感傷的な気分にさせられる。それがとてもいい。
 少々大げさな表現になってしまったかもしれないが、これくらい感受性アンテナを立ててアニメの世界観にのめりこめばより一層作品を楽しむことができる、ということを伝えたかった。決して冷静に客観的になってはいけない。けれどぼっーとしていてもよくない。集中して画面の映像にだけ意識を向けるのがアニメを楽しむコツだと教えてくれた作品。

3位:氷菓

BD&DVD「氷菓」好評発売中 CM – YouTube

<簡単なあらすじ>

「やらなくていいことはやらない。やらなければならないことは手短に」をモットーに生きる省エネ主義の主人公、折木奉太郎。バラ色よりも灰色の高校生活を望む折木は逆らうことができない姉の命によって「古典部」に入部することになった。そこで好奇心旺盛なヒロインの千反田えるに出会い、様々な事件のなぞ解きをしていく。自らは望んでいないが推理の才能を持つ主人公の学園ミステリ作品。

<ランキング理由> 

 冒頭でも述べたように何度も見たくなってしまう要因であるところの音楽と映像がこの作品でも私の琴線に触れた。クラシック音楽と哀愁的な雰囲気を漂わせる美しい作画の組み合わせが、この作品の独特な世界観を醸し出している。特に、折木と千反田が夕陽を背景に語りだすシーンはノスタルジーさや儚さとが混ざり合い味わい深いものになっている。
 終始作画は安定して綺麗なのでずーっと見ていて心地よい。そういう意味だと京都アニメーション(アニメ制作会社)の作品はどれも何度も見たくなる。今回氷菓だけがランクインしたのは、やはり折木と千反田というキャラの組み合わせが魅力的だったからであろう。また、折木がなぞ解きのトリックを披露する際のアニメならではの良さをふんだんに活かした演出の仕方がとても凝っていてつい何度も見たくなってしまう。

4位:閃光のハサウェイ

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』予告2 – YouTube

<簡単なあらすじ>

あらすじを書こうと思うとほぼネタバレになってしまうので、感想だけにとどめておく。
全3部構成の映画で、現在は1部までが上映されている。

<ランキング理由>

 2021年制作で割と最近の作品。アニメ好きとしてこの記事を書いているにもかかわらず
恥ずかしながらこれまでガンダムシリーズにほとんど触れてこなかった。そんなにわかでもハマってしまうくらいにこの作品がお気に入りである。これを機に初期のガンダムやほかのロボット系の作品を少しずつ見始めている。ちなみに銀河英雄伝説を4期すべて見てしまったほどに、閃光のハサウェイはロボット系のアニメに対しての偏見を取り除いてくれた。

 何度も見たくなる要素としては美しい映像、独特な会話劇、ヒロインであるギギ・アンダルシアのキャラデザイン性、音楽・効果音。アニメの構成に必要なもののほとんどである。セリフ回しがあまりにセリフ臭くて一周回って逆にはまっていく。始まって15分ほどのハウンゼン(飛行機もどき)内での会話の内容は自然と覚えてしまうほどに。
 劇中歌を澤野弘之が担当しているので澤野弘之の作る音楽好きである自分としてはたまらなく良い。BGM代わりに映画を楽しめる。
 お気に入りのシーンはやはり住宅地で繰り広げられるガンダム同士の戦いである。ロボットやパイロットを強調して写すのではなく地上で走り逃げ回る人たちの視点から戦闘が描かれている。ガンダムに踏みつぶされそうになったり、ビーム光線が飛び散って炎の塊が頭上から降ってきたりと戦闘の迫力や緊迫感が段違いである。作中の中でもこのシーンが特に好きな人はおそらくたくさんいるだろう。

5位:鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星

劇場版アニメ「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」PV第3弾 – YouTube

<簡単なあらすじ>

巨大な崖に周りを囲まれた、かつて「ミロス」と呼ばれた街を舞台にした物語。
主人公のエルリック兄弟は、その街でジュリアという女性と出会い「賢者の石」にまつわる
ミロスの歴史を知る。賢者の石を巡った争いが繰り広げられる。

<ランキング理由>

 何回見ても色あせない、純度の高いエンターテインメントという印象を毎回受ける。作画、音楽、演出、セリフ回し、役者の表現力、物語の締め方などあらゆる要素が丁寧に作りこまれていると感じる。
 戦闘シーンではスピード感のある戦い、洞窟や路地裏、電車、街全体を使った戦いなどなど様々な場面を描いていて何度も楽しめる。また戦闘中に錬成によって副次的に飛び散るカラフルな光の粒・エフェクトが美しく、戦闘シーンをより映えさせている

 本編とは関係ないサイドストーリーに対して正直あまり興味の持てない類の人間であるが、この作品に関しては、話のテンポが程よく、まさかの展開があったり、一都市全体で巻き起こる壮大な物語であったりと本編と同じくらい見ていてワクワクする。鋼の錬金術師自体について少しいうとほかの異能力系のアニメと違って技の名前をクドクド言わずに、錬成陣描いたり手のひら合わせたり指パッチンしたりで技を繰り出すのがスタイリッシュで良き。

6位:ゴールデンカムイ

TVアニメ「ゴールデンカムイ」PV第1弾 – YouTube

<簡単なあらすじ>

アイヌ人の少女アシリパと「不死身の杉元」と呼ばれている屈強な屯田兵の杉元佐一が主人公。アイヌが残したといわれる金塊を求めて旅をする二人を中心とした物語。金塊の手掛かりは、24人の脱獄囚の体に刻まれた入れ墨。アイヌの金塊の存在を知るものたちと旅の道中に殺し合い、時には仲間になってともに旅をしていく。

<ランキング理由>

 シリアスと笑いが混ざった作品は何度みても面白い進撃の巨人然り、この手の作品には外れが一切ない。全話通して飽きることがないほど魅力的な部分しかそろっていない作品。
 銃撃戦や狩猟の場面では手汗握るような緊張感があり、その緊張をほぐすように終始楽し気な食事のシーンがある。山や森、海で調達した食料をその場で調理し鍋で煮込んで食らう。とんでもなく羨ましく、またおいしそうに食べていて見ていて微笑ましい。その時のたびたびの変顔見たさにこの作品を何度も見てしまう。

 頭のネジが飛んだ敵キャラも作品の魅力の一つである。彼らの挙動や言動は見ていて面白く、敵でありながらあまり憎めないキャラばかりだった。

 全話通して面白いがその中でも、最もお気に入りで一番の衝撃を受けたのはやはり、あの2発の銃弾である。そのシーンを見たさについ何度も最初から見返してしまう。

 最後に、この作品がより魅力的なものになっているのは様々な設定が正確であることにも起因しているように思う。アイヌ語しかり、ロシア語しかり外国人キャラがきちんと外国語を話す。アイヌの文化についても原作者が調べに調べ尽くしたうえで描いていると言っており、丁寧に作りこまれているのがよくわかる。アイヌの文化やものの考え方、価値観というのも知ることができて見ているだけで少しかしこくなった気持ちになる。

7位:空の境界

劇場版「空の境界」公開10周年記念 映像 – YouTube

<簡単なあらすじ>

魔術・魔法という概念が存在する世界観。特異な目を持つヒロインの両義式と彼女に好意を抱く青年、黒桐幹也。彼らの周りで起きる出来事を描いた作品。この物語の世界では魔術師たちと呼ばれる者たちは誰もが「根源」と呼ばれるものへ到達することを悲願としている。そのために、魔術の研究、弟子の育成、魔術の継承を行う。魔術師には絶対的な基準となる生きるうえでの軸がある。一方で一般的な個々人は一回きりの人生で何を求め、そのためにどんな生き方をするのか。両義式と黒桐幹也の行く末を追った作品である。(※明確な答えはない気がしており、捉え方は様々あると思うが、あくまで私の解釈でこの作品のあらすじを述べた)

<ランキング理由>

 正直1位にしたい作品。どの作品よりも何度も見返してきた作品。もう一度見た時の感動の度合いを高めたいため、今は寝かせている作品これほど心に刺さったアニメはかつてないほどにお気に入りである。 魅力的で個性的なキャラ。梶浦由記の音楽。ufotable(アニメ制作会社)のつくる映像美。どれもが私の好みに響く。

 雰囲気アニメといわれたり(原作者もどこかでその手のことを書いていたような、、)するくらい若干、物語の内容(ジャンルがなにであるのか、話のオチどころはなにであるのか、根源ってなんぞやみたいなこと)を理解するのが難しいのでとっつきにくさは否めない。ただ、個人的には2回目以降見る際には物語の内容はあくまで音楽と映像を引き立てるための副菜程度で考えているので何の問題はない。それに内容を理解するのが難しいからこそ何度も見る価値は高まっていく。もはや1位でもよい気がしてきたが、伸びしろ的な含みを込めて7位に据えておく。
矛盾しているかもだが、順位が低いからこそ魅力的なポテンシャルを持っており、何度も見たくなる!のだと考えた。

締め

 ここでは取り上げていないものでお気に入りの作品はまだいくつもあるが、挙げていくときりがないのでこのあたりで一旦終わりにしたいと思う。

 

 ここまでこの記事を見てくださった方は本当にありがとうございました。今後も主にアニメについて語っていきたいと考えているのでまたこのブログを開く機会があった際にはぜひほかの記事の内容も見ていただけるととてもうれしいです。

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